月別アーカイブ 2013年4月19日

上達のコツは・・6

私の練習時間はゼロ分間、と書きましたが・・
全然練習しないわけではないし、逆に言えば、日常生活全般の中でずっと練習しっぱなし・・とも言えます。
「イザという時ほど普段の動きが出るもの」というのが持論です。
普段の歩き方、身のこなしが適切でないなら、イザと言う時もダメだと思います。
私の場合、練習はしたい時にしたい練習を、したいだけするという感じでノルマは一切ないです。
やる時は時間があれば小一時間程度やるでしょうか。
入会された方、これから始められる方は、気長に、ダラダラとでも続けてみて下さい。
一日一つでも、三日で2つでも全然いいんです。
やる気がでない時は休んだほうがいいぐらいです。
ひょっとしたら一年ぐらいやってもほとんど変化がないかもしれませんが・・
その間にカンフーのコップに水がたまり続けているはずです。
それがいつしか満タンになり、外に溢れてきて開花するわけですから、むしろ順調なぐらいです。
習っている最中にひらめくことはないんです。
その後の一人練習で「あ、この感覚か!!」と言う風になるものなんだと思います。

カンフー道場のコンセプト~武術編12~

武術に神技は存在するか?
という問いに関しては、ナイと思っています。
昔の映像が残っている武術界の有名人だと、合気道の開祖の映像も、合気道のアノ有名人も、柔道の有名十段とか・・
中国拳法の有名人も、映像はだいたいユーチューブで見られます。
実際のところ・・ガチンコの勝負稽古だとは思えないものばかりです。
そもそも、普通に一応は社会人として生きられる常識とモラルがあれば、老人に本気でかかってなんか行けないですね(笑)
お互い防具も付けないで、ガチンコ勝負なんて・・30代ぐらいまでしかできないと思います。
さらに言えば、自分の先生をボコボコにするようなバカは武術家でもなんでもないし・・
ようは、師弟間のガチンコ勝負は元々ありえないんだと思います。
どうしたってお互い遠慮しますからね。
それにしても、大げさに「ウワーっ」なんて声上げて吹っ飛ばされて見せるのは、見ていても痛々しいですが・・
そうじゃなくても、本当に自分のリズムで動きつつの自由攻防と、先生に「自由に撃ってきなさい」なんて言われて始まる自由攻防は全然違うものなわけですね。後者は約束一本組手に類似したものです。
ようは・・
プロボクサーはボクシングルールで強いし、柔道家は柔道ルールで強いように、私は推手および合気上げルール等で強い・・という当たり前すぎる話が真実です。
それぞれ補完しあいながら、総合的に自己の武力を上げていく・・という方向でいいわけで・・
カンフーがあれば全てに通じますが、すべてのルールで勝てるわけではないし、神様みたいになれるわけでもありません。
そこまで甘くはナイ(今後また飛躍的に、思ってもみないほどに私の技術が発展する可能性はあるが・・)。
ただこのカンフーを身に付けることは非常に有意義であり、これは一つの、武術の到達点といえるということには自信をもっていますし、そこはどんな一流格闘家にもない部分なのです。
そこをこの独特な練習法で鍛えていくのは・・
時間はかかりますが、革命的な身体の変化を楽しむという意味で面白いわけです。

カンフー道場のコンセプト~武術編11~

中国武術の極意として
発剄(相手を吹き飛ばしたり、最高に強力なパンチや蹴りを出す技術)
化剄(相手の力を無力化して、相手のパワーを逆に利用して相手を崩すか投げる。日本武術でいう合気に相当か)
この二つが特に有名です。
私は、最近の体内感覚の変化で、
①指一本つかませての合気上げから投げを決められる。格闘家の方に全力で防いでもらってもできる。
②相手に両腕を掴ませて、かつその掴んだ腕で腕立て伏せをする要領で全体重を掛けてもらっても、容易に合気上げを行い、投げることができる。同じく格闘家の方に対してもできる。
このような現象が起こせるようになり、寝技にもそこそこ生かせるようになってきました(まだまだ伸びシロがあると感じる)
この合気の初歩段階?のような技術があっても、即、実戦で自在に用いていけるわけではないですが・・
体内感覚が変化してくれば、今後も想像もつかないほどに進化していくものなのだと感じます。
これらは単なる繰り返しの練習や、ノルマをこなして自己満足する練習では決してできるようにはならないと思います。
クリエイティブな、冴え渡ったアタマから生まれる感覚ですね。
大東流の佐川幸義先生は、朝起きたときに色々思いつくんだ、だから朝が楽しみだ、とおっしゃっていたそうですが、非常に共感を覚えます(まあ・・私は朝はギリギリまで寝ているので、私は朝思いついたのではない(笑))
あとは正直言って・・教えるのは不可能に近い。言葉では言い表せないからですね。
見取り稽古していただく以外には方法はありません。
体験されたい方は、その旨メールをお送りください。
無料体験およびセミナーは誰でも受講可能ですが、カンフー道場に入会できない場合があります。
①人にモノを習う態度じゃない場合。
②何いってるかわからない人w
③なぜか全然やる気がない場合。自分の意思じゃない?

   
この三つです。この三つクリアーしてればどんな方でも入会できます!

上達のコツは・・5

「すごいけど私には出来そうにないです・・」
とかもよく言われるんですね。
私も今のレベルまで来られるとは思っていませんでしたし、カンフーマスターレベルだと日本に数人?というレベルかもしれません(私は最近は・・格闘技熟練者とスパーリングしても、ほとんど子供とじゃれてる感じ。ホントですよ。どんどん無料体験に来てください。)
ただこれも積み重ねなんですね。
習った瞬間できたわけでは全然ない。
どうやっているのか見当もつかなかったり、なんとなくわかるけども・・そこに至る道筋が見えなかった。
これはみんな同じなわけです。
ただ超能力ってわけじゃないし、かならず理があるわけです。
何歳になっても出来るものなんで、気長に、多角的に考えてみてください。
そして質問していただいて、また持ち帰って自己研鑽。
この過程を数年から十数年積んで・・
いつか花開く時が来る。
そんなものなんですね。
だから最初できないのは当たり前。全然気にする必要はないですね。
才能はあるでしょうが、カンフーの場合はそうとうやらないと・・
どんな天才も開花しないと思います。

上達のコツは・・4

意拳の創始者である王先生は、後の太気拳創始者となる澤井先生に対し、その類稀なるカンフーを見せつけた。
その後入門を請われた際に曰く
「私の拳は教えて教えられず、習って習えない。見なかったことにして忘れたらどうかな?」
(後に血書嘆願して入門を許された、という)
この話を聞くと、なんかケムに巻きやがって・・みたいに思われるかも知れませんが・・
私は非常に誠実な態度だと思えます。
基本的に、習っていさえすれば自動的に身につくものなんてナイと思いますね。
井上康生さんに弟子入りして、あの伝家の宝刀内股を習っても、まず使いこなせない(笑)
習ってできるなら、すでに同レベルの境地に達していたということで、啐啄同時(そったくどうじ)だったが、
既に完成まで時間の問題だったに過ぎない、とも言えます。
また、大東流合気柔術の(というか日本武術界の)不世出の達人と言われる佐川幸義先生は、
「不思議なことに、自分で気づいて身に付けたことしか使えないものだ」
と述べられています。
だから習う意味がない、と言いたいのではありませんが・・
自分の動きを掘り下げて見ていく、あとは上級者の動きからインスピレーションを得る・・というのが本質だと思います。
気の遠くなるほどの試行錯誤の結果の解だけを聞いても、その本質を理解して体現することなんて到底ムリ。
自分もその試行錯誤をやり続けないと・・
いくら習っても???で・・進展はない気がします。
また、結局は一人一流派で、ナントカ流奥義を代々伝承していく・・というのも実質的にはムリという事でもあります。
要は、自分流を創る・・という試みなんですね。
形じゃなくて、実際に臨機応変に使える本当の武術を、自分の体内に作るということでしょう。