上達のコツは・・4

意拳の創始者である王先生は、後の太気拳創始者となる澤井先生に対し、その類稀なるカンフーを見せつけた。
その後入門を請われた際に曰く
「私の拳は教えて教えられず、習って習えない。見なかったことにして忘れたらどうかな?」
(後に血書嘆願して入門を許された、という)
この話を聞くと、なんかケムに巻きやがって・・みたいに思われるかも知れませんが・・
私は非常に誠実な態度だと思えます。
基本的に、習っていさえすれば自動的に身につくものなんてナイと思いますね。
井上康生さんに弟子入りして、あの伝家の宝刀内股を習っても、まず使いこなせない(笑)
習ってできるなら、すでに同レベルの境地に達していたということで、啐啄同時(そったくどうじ)だったが、
既に完成まで時間の問題だったに過ぎない、とも言えます。
また、大東流合気柔術の(というか日本武術界の)不世出の達人と言われる佐川幸義先生は、
「不思議なことに、自分で気づいて身に付けたことしか使えないものだ」
と述べられています。
だから習う意味がない、と言いたいのではありませんが・・
自分の動きを掘り下げて見ていく、あとは上級者の動きからインスピレーションを得る・・というのが本質だと思います。
気の遠くなるほどの試行錯誤の結果の解だけを聞いても、その本質を理解して体現することなんて到底ムリ。
自分もその試行錯誤をやり続けないと・・
いくら習っても???で・・進展はない気がします。
また、結局は一人一流派で、ナントカ流奥義を代々伝承していく・・というのも実質的にはムリという事でもあります。
要は、自分流を創る・・という試みなんですね。
形じゃなくて、実際に臨機応変に使える本当の武術を、自分の体内に作るということでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA