月別アーカイブ 2013年9月23日

最高齢女性会員Fさん

御年75歳ながら、実は最古参メンバーの一人です。
健康コースで足腰を鍛え、歩き方をおぼえたい、というご希望で数年前から週一回、ほぼ欠かさず来られています。
健康コースで年齢も年齢ですから、推手等の対人訓練はほぼ一切行わないできましたが、
立禅などは誰よりも綺麗にしっかりできていいて、そこはさすが!と思わせます。
本日初めて、推手にチャレンジしていただいたところ・・
けっこうできていて驚きました!
相手の力の方向性を感じとり(聴剄)、相手の力を流し(化剄)、自分の力を発する(発剄)を、ある程度のレベルながら自然にやれていました。
これはプロ格闘家の方でも、武道の高段者の方でもなかなか身につかないものなのですから、素晴らしいことです。
(前回ご紹介したUさんは、プロ格闘家の方でも推手なら負けるかな?というレベルになってきたので・・
まあ、そこまでじゃないですがいいですね)
ただ続けているだけでも、ちゃんといい方向に変化しているものですから、とにかく継続していくことだとおもいます。
上達のスピードはそれぞれ違いますけど、歩み続ける人にとっては他人との比較は無意味じゃないでしょうか。
ある日を境に別人のように上達してしまったりしますし・・
現段階の評価なんてまあ大して重要ではないです。
地道にがんばりましょう!

気の医学のしくみと、本当の怖い話2

気功は危険なものか、というと、そうでもないです。
日常動作のすべて、行住坐臥、いつでも人体に気が流れている以上、つねに気と付き合わざるをえない。
誰でも気功を修行している、気が人生を支配している、という風にもいえると思います。
ようは火のようなもので、上手に付き合う必要があるというだけです。
気を集めすぎてもいけないし、必要以下に減らしてもいけない。
腹八分の気の状態がベストなんですが、何回か「ハラくだし」しないと按配がわからないですね。
これは自得しかありえません。
また、意識とカラダの関係性を知る、ということは、あらゆるスポーツに通じるものでしょう。
また日常生活を送るうえでも非常に有意義なはずです。
がむしゃらな独習は避け、経験豊富な師の助言をうけていけば、基本的には何の問題もないはずのものですね。

気の医学のしくみと、本当の怖い話

気は、中医学の根幹となる概念です。
「気のせい」とか、「雰囲気」という意味でなく、エネルギーとして実態としての気。
これが全身を血液のごとく流れて生命を生命たらしめていて、これの滞りが病気、気が消えてしまったら死亡、ということになります。
科学的に言うと何の根拠もない与太話、ということではありますが・・
昔の人はそう考えていたんですね。
気功を練習すると、やがてそれが実感できてきて「ああこれが気か、なるほど」と合点がいくようになります。
ただ私は、あまり人に、とりわけ整体をお受けになるお客さまにはすすめていないのですね。
これは、気功の練習というのは、ある種の禅の修業のようなものだからです。
もともとが、体の弱い、とりわけ自律神経系の症状(不眠・精神不安定等)をお持ちなら、修行には耐えられないと思うからです。
それはアンタがやさしく教えてあげればすむ話だろ・・と思うかもしれませんが・・
それは違います。誰にも厳しくなんかしていないですから(笑)
そうではなく、気功というのは、いわばラジオのチューナーを大自然と合わせていく・・というような作業なんですね。
そして、その「音」を聴いて、「正す」ことができるのは、実は本人だけなんです。
この辺はまさに禅の修業そのものですね。
不健康等に悩む人ほど熱心に、本当の意味でも命がけでチューナーを回すでしょうが・・
やり方がまずく、ふとした拍子に、ポロっと、
そのチューナーをあわすネジが取れてアウト・オブ・コントロールになったら・・
これは非常にまずい状態です。
健康な人は、無意識に自然と調和しているのですが、いつでも体調が悪い方は、無意識的にまずい方向にチューナーを持っていって、固定してしまっているようなのです。
なら自然に合わせてあげればいい。気功整体術はその効果を狙ったものですが、残念ながら効果は一時的です。
人間というものは、本当は、実に危ういバランスの中で心身の健康を維持しているものなんですね。
何も気にせずサッサと道行く人々も、何かの弾みで「チューニング」がずれてしまえば・・
パッタリと何にも「聴こえ」なくなり・・
非常に治りにくい病気にくるしむことになるんです。
自分は本当は、上空2000Mで綱渡りを敢行する命知らずのように生きている・・ということに気づいたら・・
むしろ「正常」であるほうが「異常」だ・・なんて話はここまでにしましょうかハハハ。。。
もともと健康な方は気にすることはないですよ。
気にするとチューニングがずれるかもしれませんしね(笑)
逆に、気功に熟練すれば、どこからでもチューニングを合わせられるようになり、異常に健康になります。
まあパンドラの箱ですから、ある程度の覚悟と元気・若さがいると思います。

日本の時代劇はヒドイ・・

今日、サウナにて「子連れ狼」を見ていたのですが、拝一刀役の某氏がヒドイ殺陣だったですね・・
刀を振れず、刀に振り回されている・・といった体で、あれでは20人もの刺客はいらない(笑)
一人に5秒で切られそうなケンゴウでした・・
※もっともフツーのお爺ちゃんお婆ちゃんが、一時ヒマをつぶせれば成功、な時代劇なんで、殺陣師も含めて誰にも罪はないでしょう・・数十人の敵と切りあうのに子供つれていく時点でもう、アレですしね(笑)
さて、この画像をご覧ください。
a88ca9bb.jpg
この人物は、幕末に「人斬り以蔵」と恐れられた、岡田以蔵の貴重な現存写真です。
見ての通り、現代日本人に比較して非常に小柄ですが・・
この姿勢の決まり方は、丹田と全身の動きが協調一致した、武術の達人のそれです。
上っ面をマネしても、この姿勢には絶対なれないです。
こんな時代劇俳優は見たことないですね・・この迫力!
この人が刀を振れば・・胴体を見事に一刀両断してしまうのがわかります。
中途半端な侍が2、3人でかかっても、ハネ飛ばしてしまいそうです。
昔の武士は威厳を出すために胸を張っていた、というのでなく、完全に実用のために、実戦に備えてこの姿勢を常に決めていたんだと思います。
中国のカンフー映画はジェットリー等、もともと表演(型試合)ながらチャンピオンクラスを俳優に育てていたりして、動きはなかなかです(まあ見せ場はたいてい派手派手ワイヤーアクションですが)
う~ん、私にアクション俳優やらしてほしいですね~
あ、セリフはダイコンですけどね(笑)