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気の医学のしくみと、本当の怖い話2

気功は危険なものか、というと、そうでもないです。
日常動作のすべて、行住坐臥、いつでも人体に気が流れている以上、つねに気と付き合わざるをえない。
誰でも気功を修行している、気が人生を支配している、という風にもいえると思います。
ようは火のようなもので、上手に付き合う必要があるというだけです。
気を集めすぎてもいけないし、必要以下に減らしてもいけない。
腹八分の気の状態がベストなんですが、何回か「ハラくだし」しないと按配がわからないですね。
これは自得しかありえません。
また、意識とカラダの関係性を知る、ということは、あらゆるスポーツに通じるものでしょう。
また日常生活を送るうえでも非常に有意義なはずです。
がむしゃらな独習は避け、経験豊富な師の助言をうけていけば、基本的には何の問題もないはずのものですね。

気の医学のしくみと、本当の怖い話

気は、中医学の根幹となる概念です。
「気のせい」とか、「雰囲気」という意味でなく、エネルギーとして実態としての気。
これが全身を血液のごとく流れて生命を生命たらしめていて、これの滞りが病気、気が消えてしまったら死亡、ということになります。
科学的に言うと何の根拠もない与太話、ということではありますが・・
昔の人はそう考えていたんですね。
気功を練習すると、やがてそれが実感できてきて「ああこれが気か、なるほど」と合点がいくようになります。
ただ私は、あまり人に、とりわけ整体をお受けになるお客さまにはすすめていないのですね。
これは、気功の練習というのは、ある種の禅の修業のようなものだからです。
もともとが、体の弱い、とりわけ自律神経系の症状(不眠・精神不安定等)をお持ちなら、修行には耐えられないと思うからです。
それはアンタがやさしく教えてあげればすむ話だろ・・と思うかもしれませんが・・
それは違います。誰にも厳しくなんかしていないですから(笑)
そうではなく、気功というのは、いわばラジオのチューナーを大自然と合わせていく・・というような作業なんですね。
そして、その「音」を聴いて、「正す」ことができるのは、実は本人だけなんです。
この辺はまさに禅の修業そのものですね。
不健康等に悩む人ほど熱心に、本当の意味でも命がけでチューナーを回すでしょうが・・
やり方がまずく、ふとした拍子に、ポロっと、
そのチューナーをあわすネジが取れてアウト・オブ・コントロールになったら・・
これは非常にまずい状態です。
健康な人は、無意識に自然と調和しているのですが、いつでも体調が悪い方は、無意識的にまずい方向にチューナーを持っていって、固定してしまっているようなのです。
なら自然に合わせてあげればいい。気功整体術はその効果を狙ったものですが、残念ながら効果は一時的です。
人間というものは、本当は、実に危ういバランスの中で心身の健康を維持しているものなんですね。
何も気にせずサッサと道行く人々も、何かの弾みで「チューニング」がずれてしまえば・・
パッタリと何にも「聴こえ」なくなり・・
非常に治りにくい病気にくるしむことになるんです。
自分は本当は、上空2000Mで綱渡りを敢行する命知らずのように生きている・・ということに気づいたら・・
むしろ「正常」であるほうが「異常」だ・・なんて話はここまでにしましょうかハハハ。。。
もともと健康な方は気にすることはないですよ。
気にするとチューニングがずれるかもしれませんしね(笑)
逆に、気功に熟練すれば、どこからでもチューニングを合わせられるようになり、異常に健康になります。
まあパンドラの箱ですから、ある程度の覚悟と元気・若さがいると思います。